着物と和のお役立ち情報

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「着物と和のお役立ち情報」と題して
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着物を蘇らせる技術

着物を修繕するさまざまな技術

前回の記事では、お母様の振袖やご家族の振袖をお嬢様が着る場合に、どんな流れになるのかということを紹介させてもらいました。

今回は、振袖にシミや汚れがあった場合、実際の職人が使う技法や技術には、どんなものがあるのかということを紹介させてもらいます。

もちろん、着物の状態によっては完全に落ちない場合も、修正が難しい場合もありますが、着物を修繕する方法としては様々な方法があり、熟練した職人でなければ難しい技術が詰まっています。

着物を洗う

洗い張り

和服専門の洗濯方法のひとつで、着物を解き、汚れやゴミを綺麗に取り除き仕立て直す方法です。
絹物は、これによって元々の光沢や色鮮やかさが何度でも元通りになると言われ、昔は各家庭で行われていた方法です。

丸洗い・生き洗い

着物のままドライクリーニングのように汚れを洗いアイロンで仕上げる方法です。

汗抜き

水溶性の溶剤で洗いませ汚れを取りアイロンで仕上げる方法です。

部分洗い

袖口や襟など汚れた部分を指定してその部分だけを洗う方法です。

着物を修繕する

シミ抜き

長く世代が変わっても着ることができる着物ですが、どうしてもシミや汚れなどは生じてしまいます。
シミや汚れなどを様々な技術を駆使して部分的に修繕します。

黄変カビ落とし

長い間しまいこんであった着物に生えたカビや汗など酸化して黄変したシミを落とす方法です。

スレ直し・色はき

着用時の摩擦によって白っぽく生じたスレを直します。

色焼き直し

大切にお手入れしていたけれど、よくよく見ると長年の変色が気になる場合もよくあります。
そのような場合には、太陽光や蛍光灯、時間の経過によって自然に退色した部分を直す方法もあります。

美術修正

刺繍直し・刺繍入れ

これは美術品の修正と同じように様々な方法があります。
刺繍にほつれがあった場合には、刺繍を直します。
また生地が傷んだ部分や豪華さを加えるために新たな刺繍を施す場合もあります。

金加工直し

金箔や銀箔、金彩を新品同様に直したり柄の一部に加えたりすることも可能です。

紋直し・紋入れ

家紋の色が退色したものを直します。
また、現在の紋を抜き新たな紋を描き入れることもできます。

柄足し

新たな柄を出すことによって、シミや汚れを隠したり、柄に変化を加えたい時に柄を足すという技術もあります。

かけはぎ

虫食いやほころび、小さな破れなどがあった場合には、これによって補修します。

染め替え

お着物の地の色が派手になった場合など、お好みで地色全体を染め変える技術もあります。

仕立て直し

新たに仕立てたり、部分的に袖丈・裄丈・身幅・身丈などの寸法直しや、足し布仕立てなど様々な仕立て直しの方法があります。
様々な技術を用いて 、お母様やご家族の振袖をお嬢様が満足いただける形でお仕立て直しすることが可能です。

付け替え

着物や羽織をコート・帯・または一部を活かして小物や洋服などにリメイクするという方法もあります。
また帯丈の調整、袋帯を半幅帯、丸帯を袋帯二本に仕立て直すこともできます。

撥水加工

着物や帯をシミカビから守り守れをはじく撥水加工がおすすめです。
しばらくお召しにならない着物や帯をシルクパックで保管するという方法もあります。

今回は、着物のさまざまな修整技術について簡単に紹介させてもらいました。
最近では、これができる職人も少なくなってきていますが、くらやでは、ご家族の思い出や今ある振袖の良さを大切にしながら、お嬢様の一生に一度の思い出を色鮮やかに彩るお手伝いをさせていただけたらと思います。

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