「帯締め」の歴史と選び方
美しさと機能の両方を担う要「帯締め」
今回は、「帯を留める」という重要な役割を担う帯締めについて解説させてもらいます。
帯締めは、振袖の着姿としても、体の中心に位置してとても目立つアイテムになります。
そのため、その華やかさや美しさも重要です。
そんな 着物を着るための機能と、着姿としての美しさの両方の役割 が帯締めにはあります。
そのため、帯締めには、作り手である職人の磨き抜かれた技と経験が詰め込まれています。
この帯締めの奥深さを知っていただけると、より楽しみが増えると思いますので、そんな帯締めについて詳しく解説させてもらいます。
組紐と帯締めの歴史
組紐は、主に細い絹糸を用いた日本伝統の工芸品です。
日本の紐に変化が訪れたのは、奈良朝に中国の技術が渡来してからだと言われています。
平安時代から鎌倉時代に入ると、日本独自の美意識が反映され、繊細で優美な組紐の技術が開花したと言われています。
そんな技術が使われて、武具や神仏、工芸品や服飾の中で発達してきました。
そんな技術をもとに、帯締めとして作られるようになったのは江戸末期から明治以降だとされています。
工芸品を帯留や帯飾りに用いるようになるにつれて、帯を留める紐もそれらにふさわしいものが求められるようになり、ここから美しさと機能の両方を求められるようになりました。
帯締めの種類
帯締めには組紐(平組・丸組・角組)と丸ぐけといった種類があります。
平組
平たく組まれた組紐で、帯締めの中では、もっとも一般的なものです。
丸組
丸組は、丸く組まれている組紐です。
角組
断面が角のようになっている組紐です。
丸ぐけ
組紐ではなく、袋状に塗ったヒモに綿などの芯を入れたものです。
帯締めの選び方
帯締めにも時代的な変化もあります。
ですから、コーディネートを楽しみながらご自分の感性で選んで頂けたら良いと思います。
もちろん、くらやでは、お客様に合わせてご提案や必要な情報提供はさせていただきます。
それらも参考にしながら、様々な組み合わせを楽しみながら選んでみてください。
帯締めにも、その作り方や技術は様々で、格の高さやフォーマルでの向き不向きは確かにあります。
季節に合わせた色使いも確かにありますが、それも踏まえながら自由に選べばいいと思います。
そして、 帯締めの一番の役割として、当然ですが、着物と帯を引き立てること にあります。
実際に結んでみると、思いがけない印象に驚いたりすることもあると思います。
帯締めに注ぎ込まれた伝統の技術も含めて、ご自分の感性で色々と試してみてください。
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