浴衣をよそゆき仕様に着こなす3つのルール
夏の日常の様々なシーンにも似合うゆかた。
夏着物より低価格で手に入ってお手入れが簡単という点で、着物入門にも絶好のアイテムです。
着られる時期が限られるだけに、素敵な浴衣を手に入れたらできるだけ着る機会を増やしたいですよね。
でも浴衣はもともと自宅でのくつろぎ着であるだけに、
ラフすぎて昼間のお出掛けに着ていくにはちょっとためらってしまう・・・
そんなふうに感じている方も多いのではないでしょうか。
実は浴衣も「きちんとアイテム」を足すことで、ちゃんとした場所でも通用する着方ができます。
今回はゆかたが本来持っている気軽さや涼やかさは損なわず、上品にきちんと感を醸し出せる着方をご紹介します。
◆ルール1:名古屋帯+お太鼓結びで夏着物風に
浴衣には通常は半幅帯を合わせますが、
もう少しグレードアップした姿を演出したいのであれば名古屋帯にお太鼓結びで着物感を出しましょう。
竹や水辺の葦など夏の風物詩を描いた帯であれば、さらに季節感を出すことができます。
さらに余裕があれば、帯揚げや帯締め、根付など小物を取り入れて遊んでみるのも良いですね!
◆ルール2:襟合わせは少し詰め気味に
つい襟元をゆるやかにしがちな暑い夏。しかし、ゆるすぎるとだらしない印象を与えてしまいます。
涼やかさを損なわず、かつきちんとした印象を保ちたいものです。
お出かけの時は襟元は開けすぎず、見せすぎないように心がけてみましょう。
詰めすぎると窮屈な印象になってしまいますので、うまく調整してみてください。
また浴衣は半襟をつけないで着ることが多いですが、素材によっては着物のように半襟をつけて着られるものもあります。
半襟をつけるとさらにきちんとした装いになります。もし半襟をつける場合は、細めにすっきりと出してみて下さい。
◆ルール3:白い足袋+草履で足元も上品に
足袋をはくかはかないか、あるいは草履か下駄かできちんと感の度合いは大きく変わります。
はきものを脱いで上がる際、お呼ばれ先のお宅や料亭で素足では少々礼を失するような感覚になるかもしれません。
足袋をはいていればそういう場合でも安心していられます。
足袋をはくことで下駄ではなく草履を合わせることもできるので、足元を全体的にランクアップさせることができます。
足元を白い足袋でしっかり締めることで、隙なく上品にまとまります。
◆まとめ
いかがでしたか?
浴衣はカジュアルな場面だけでなく、夏の普段着としても色々なシチュエーションで楽しむことができます。
この着こなしを取り入れることでお出かけ先もぐっと広がることでしょう。
TPOに応じてフレキシブルに着方や帯を変えながら、お気に入りの浴衣を上手に着まわして楽しんでみましょう!
ゆかたと聞いて思い浮かぶのは花火大会?縁日?
いかにもゆかたらしい気軽な装いの女性は、確かにその情景によく似合います。
でも今、私達がゆかたで出かけたい場所って、きっとそこだけじゃないはず。
そこだけに限定されていたらもったいないよ!
電車に乗って遠出するには少々気恥ずかしい。
着物ほどかしこまらず、ゆかたほどラフすきない「大人のゆかた」を紹介したいと思います。
素肌にまとう、その気軽さが良いゆかた。
とはいえ、半幅帯、素足にゲタでは街中へお出かけするには少々くだけすぎな感が否めません。
★「浴衣」と「夏着物」
一枚でさらりと着こなす浴衣、襦袢に重ねて着こなす夏着物
夏の着物には、「浴衣」と「夏着物(薄物)」がありますが、その違いを簡単にいえば、「着方」にあります。
浴衣は肌着の上にさっと一枚で羽織る着方、対して夏着物は襦袢の上に重ねて着るので白衿が出る、着物としての着方になります。
大人世代が着やすいのは、着物の着方もできる上等の浴衣。
とくに透け感のない綿や綿麻で、古典柄の型染浴衣などは活用範囲が広いもの。
どこにいても気後れせずに浴衣を楽しむことができると思います。
季節限定のモチーフを絡めた小物遊びも楽しめます。
着姿の印象を決める、大きな鍵になるのが襟元の合わせ方です。