振袖の柄について着物デザイナーが解説(第四弾)
好評いただいております着物デザイナーによる柄についての解説の第四弾をご紹介します。
前回までの解説をまだご覧になられていない方はこちらもぜひご覧ください。
今回はこちらの振袖についてです。
意匠制作意図
日本の古典の花柄の代表ともいえる梅の花と松を題材に使って、古典柄ではありながら雰囲気が堅くならないように細やかな菊や桜の花柄をあしらいました。 また、ポイントに手鞠の柄を置くことで可愛い振袖らしい印象を与えるように配慮しています。
古典でありながら振袖らしく可愛く着こなせる柄に仕上げています。 また、あらゆる人に着てもらえるようにと、フリーサイズ対応の図案にしてあります。
使用している柄
梅
梅は百花のさきがけというように厳寒の中で薫り高く咲き初めるので、古来より東洋では尊ばれてきました。日本には八世紀、天平時代の初めに中国より渡来し、詩歌にも読み込まれました。
その名は襲の色目にも用いられ、吉祥文様として各時代に絵画や工芸品の名作が作られました。
きものや帯でも春一番に着る柄として親しまれ、格調を重んじた礼装の留袖や訪問着から、 春到来の季節を感じさせる小紋や染帯まで幅広く愛用されています。
松
常緑樹の松は、色の変わらない不変性が尊ばれ、また、千年の樹齢を保つといわれることから長生きの象徴として吉祥の木とされています。
松だけを意匠としたものは平安時代からあり、以来 様々に意匠化され、絵画や工芸品などに数多く使われてきました。
現代でも格調の高い文様として様々なきものや帯によく用いられています。
季節を選ばず一年中用いられ重宝されます。
手鞠文
手鞠はぜんまいの綿やおが屑を芯に綿糸を固く巻きつけたもので、江戸後期には五彩の絹糸でまいた装飾的なものがつくられ、御殿鞠と呼ばれて流行しました。
色彩の華やかさと愛らしさが好まれ、特に子供のきものや染帯に多く用いられます。
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